くっそおおおおおおおおおおぉぉ

 5時おきで琵琶湖疏水へ釣りに行った。
日の出前だというのに先客が。皆近所の大学生っぽい。
なんどかアタリがありながらも、ブルーギル2匹という情けない釣果で
なんとか追加の一匹を狙っていたところ、突然雨が。
最初はスルーしてたけど、強くなってきたから撤退。
が、濡れながら帰る途中で、止んできたんで、帰り道の水路の前で再開。
今思えばここでまっすぐ帰るべきだった。
一投目でそこそこでかい魚影がルアーにアタックしてきた。
掛けられなかったけど、ビッグワンに期待しながら釣り進める。
そのうちまたポツポツと雨が。木の下に避難してサイドスローでキャストしながら続ける。
中学時代アホみたいにハマってたのでキャストには地味に自信がある。
そうこうしているうちに木じゃ防ぎきれないくらい雨が強くなってきたので、
さすがに帰る支度を始める。が、時すでに遅し。
ありえん勢いの雨。普通に生きててもそう見る機会の無いっすよ、ぐらいの勢い。
そんな雨のなか傘なしで釣りしとるとかどんだけ愚かよ。
川だったらとっくに流されて、増水の様子を見に行ったおじいさんとかと一緒に水揚げされてたわ。
とりあえず帰る。ていうか帰るしかない。寒いし、5メートル前も雨で見えん。
都市の軟弱な排水機能は全く太刀打ちできず、水を漕ぎながら自転車を進める。
あぁ、せめて傘でも持ってきていれば・・・と思ったけど、
傘差してる人たちもびしょ濡れになってた。意味ねぇ。
そしてさらに車道を走る市バスにバケツ100杯分くらいの泥水を浴びせられて、
「傘さしててもこうなる運命だったんだ」と思って諦めることにした。
むしろ車道からの攻撃のほうが暖かくて気持ちよかった。
ようやく家に着いたときには服着たまま水に入ったのと同じことになってた。
寒くて死にそうだったので、全てを放り出してとりあえずシャワー浴びる。
暖かいシャワーのなんと気持ちよいこと。
が、俺が地獄から生還した喜びを味わっているその時、カバンの中では恐ろしいことが起こっていた。
いい気分で着替えて、びしょ濡れになったモノの処理。
身に付けていたものは全て洗濯機に直行。財布、携帯はびしょ濡れだが無事。
カバンを開けると、中まで浸水していた。中にはルアーケースとリール。
これは濡れても問題ない。ああ、良かった、と思って取り出すと、
なんと中が水深1センチくらいの水たまりになっていた。
雨やばいな、とか思いつつ、中を覗くと、
なんとそのなかにデジカメケースが・・・昨日の晩にデジカメを入れたのを忘れていた。
急いで救出。が、急いでも推定浸水時刻を考えるともはや誤差。
祈るような思いでスイッチを入れたけど・・・つくわけ無い。
というか振ったら中から水出てくるんすけど。。。
という訳で新品同様のデジカメが逝った。と同時に、朝9時にして俺の一日も終わった。
起きているとそのことを思い出して鬱になるのでひたすら寝た。
起きても起きても寝た。起きるたびにデジカメのスイッチ押して萎えた。
俺の生きるモチベーションなんてデジカメの浸水に削がれてしまうものだった。
けど、世の中には大雨で車が家が逝った人もいるんだよなぁ。
そんなことを考えながら、やっとやる気が微分して正になったトコだ。
二回微分も正だといいな。くそぉおおお!!