先送りの究極形態

 今から一ヶ月以内に必ず人生の重要な分岐が訪れる。
という事が事実である。ということを受けいれなければならない。
研究室の説明会があったんだけど、どこにいくか、悩みは深まるばかりだ。
人間は1万年先の天体の位置を予測する頭脳はあるくせに、
1分先の感情を予測する頭脳すらない。
最終決定権は希望調査用紙を教務に提出する瞬間の自分の感情が持つのだから、
今僕が悩んでいるのは、結局将来の自分に対する言い訳をつくるためでしかない。
そんな気がしてきた。
死なない限り、来月の今頃には全てが決まった自分がどこかで何かをしているはずだ。
もうなんでもいいや。全てを将来の自分に任せて、言い訳作りに奔走しよう。