自己嫌悪すぎる
僕は大学院に進学させてもらう気満々だから、
就活には全然興味がなかったんだけど、
一応どんな感じか知っておこう、
ということで、ネタで、面接攻略セミナー的なものと、合同説明会的なものに参加してみた。
が、頑張って聞いていても、ものごっつおもんなくて、
禿げ上がるくらい興味が沸かず、全てが滑稽に見えてしまい、
そして、そんな自分にすごい自己嫌悪を感じて、
すぐに会場を飛び出してしまった。すいません。
研究室を決めるのに、強烈に自分を洗脳したせいで、
ほかの選択肢を全く受け付けなくなってしまっているらしい。
意識して思い込んでいるうちに、いつの間にか、それが自分の意思になっている。
まぁ、それが見えただけでも行った価値あったな。
「ネット上で絶賛」という紹介に釣られて買った本。
- 作者: 水村美苗
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/11/05
- メディア: 単行本
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筆者の国際体験の話から始まり、
「書き言葉」と「話し言葉」の違いに注目した言語の世界史、
日本語の成立と、明治の開国による衝撃、
そして、島国であるが故に奇跡的に生き残った日本語が、
ネット社会の発達で本格的に脅かされていることまで書かれていて、
自分が日本語を読み書きできることに誇りを感じることができた。
ただ、筆者の主張では、「読まれるべき」日本語は、昭和初期までの、
近代の文章のことらしく、それによると、現代の日本語は「幼稚」であるらしい。
だから、終盤では、歴史的仮名遣いを復活させるべきだ、的な主張があったりする。
このあたりは、僕がタイトルから期待した内容(情報化による英語の台頭とか)
とはちょっと違った。
それから、最近僕がこういうことばっかり考えているせいもあるんだろうけど、
繰り返しがかなり多くて読みづらい印象。
同じ内容で、ページ数を半分以下にできるだろうな、と感じた。
文学はいいとして、本で事実や自分の意見を伝えたいだけなら、
可能な限り短く、分かりやすく、できれば図を駆使して書くべきだと思う。
むしろそのほうが誤解が少ないのではないか。
少なくとも、僕は、似た内容でもっと分かりやすいものを探す手間を選ぶ。
偉そうに色々書いたけど、確かに絶賛されるべき本だと思います。
日本語に対する見方が変わったし、明治時代の作品を読んでみたいとも思うようになったし、
なによりも、情報化によって日本語の勢力が減る事に対する危機感が沸きました。
おすすめです。