腐った臭い人間

 汗くさい。
僕のデスクは南向きの窓際で、しかも窓は開かない。
一応環境保全っぽいことをやっているトコなので、まだ冷房はつけてない。
最近ジメジメしてるし、2時頃になると蒸し風呂状態でホンマ死ぬ。
僕は汗かかないほうだけど、それでもダラダラ染み出てくる。
せめて扇風機がほしい。勉強どころじゃない。
で、夕方になって涼しくなった頃には全身汗くさ。
高校以来久々に制汗剤を使った。
ズボンとかフニャフニャになるからあまり洗いたくないんだけど、
洗って2日ももたずに臭いの許容範囲を超えてしまう。
臭ぇ。汚ねぇ。


 そして、体だけでなく、心も相当汚いことが分かってきた。
周りの人間が醜く見えるのは、まず自分の心が醜いからだと思う。
とにかく僕は、自分を含めて、
人の良くないトコばかりが見えてしまう才能に伝説的なほど恵まれている。
仮説の粗探しをするように、人間の粗探しをしてしまう。
このモードに入ると、マジで世界が腐って見える。
何より、自分が腐ってる。本当に腐ってると思う。


 かといって、人の良いトコばかり見られる人間になれそうもない。
悪いところが目につく以上、それを無いかように扱うのは僕にはできない。
目指すべきは、仮説にしろ人間にしろ、
良いとトコと悪いトコを平等にみることのできる能力だと思う。
けど、そんな中立な立場、この世に存在できるんだろうか?
しばらくダークな心が続きそうだ。


 どうでもいいけど、「醜」って漢字は、嫌悪感とか汚らしさとか、
そういうのをいい感じに表している秀逸な字だと思う。
醜醜醜醜醜醜醜醜醜醜醜醜醜醜