メタ安定性

国債:税収超える 今年度53.5兆円、46年度以来「逆転」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091209ddm008010009000c.html

おおー。国債ってなんで売れるん?「日本は滅びんだろ」という、「信用」? 
 この勢いで、借金が増え続けたら最後はどうなるか、単純に考えると、どこかで「発言力のある誰か」が、「日本やばいかも」って言い出して、それがきっかけで、一気に信用がなくなって、崩壊、だと思うんだけど、違うん?僕は政治経済の専門知識がないからよく分からんけど。


 安定しているように見えても、ある一点を超えると一気に状況が変わる、というのは、「メタ安定性」と言って、生物界の常識だ。
この図が直感的に分かりやすい。

(保全生態学入門 p213)

 例えば、爆発的増殖力をもつAと、安定して存在し寿命の長いB、という2種の生物がいて、BがAを食べてAの数を抑えることでAとBの均衡がとれているとする。このとき、例えば温暖化による代謝の活発化で(Aは虫とか微生物みたいな変温動物とする)、Aの増殖速度が多少あがったとしても、その速度がBがAを食べて減らす速度を超えない限り、AとBの均衡は保たれる。しかし、Aの増殖速度が増え続け、「ある一点」すなわち「Bに食われて減るスピード」を超えた瞬間、Aの爆発的増殖力を抑えるものがなくなり、一気にAだらけの世界になる。国債も同じで、安定しているように見えても、額がある点を越えた瞬間に、一気に崩壊するような気がする。


 僕は、世界の変動というものを、人よりもダイナミックなものとして捉えているのかもしれない。例えば、9.11テロで世界情勢が一気に変わったように、去年の秋にいきなり不況になったように、僕は、世の中の仕組みというのは突然に、しかも簡単に崩壊して、根本から変わるものだと思っている。基本的に同じこと(状況)は二度と起こらないので、過去の政策や世界情勢を例に物事を語るのは老害でしかないと思うし、国(政治体制)が滅ぶというのも普通に起こりうることだと思っている。

 だから、僕にとって、日本が滅ぶのも、十分に想定の範囲内だ。だけど、もしかすると、考えているよりもだいぶ早く崩壊するかもしれないという気がしてきた。未来は分からない。とりあえず、僕が財力と国際通用力を身につけるまで、もう10年くらいは持って欲しい。