英語はこわい

 英語を学習していて最近感じたことを書いてみる。


1.英語は論理的
 これが一番実感することだ。英語は、言いたいことが頭のなかでしっかりイメージできていないと、書き始めたり話し始めたりできない構造になっている。これは語順の問題につきると思う。
 一つは、関係代名詞の存在。関係代名詞を使った文章では、関係代名詞以前で一度文章を完結させなければならない。言い換えれば、関係代名詞で補足出来る情報は後回しにして、とにかく筋の通る文章を先に出せ、という思想だ。日本語では、この補足説明にあたる部分が最初に来ることが多いから、それによって文章全体の主張度が少し緩衝されるような気がする。
 もう一つの語順的問題はbecause(をはじめとする理由を表す接続詩句)の存在だ。becauseは、先付けにも後付けにもできるけど、どちらにしても日本語的思考回路では扱いづらい接続詞であると思う。まず、先付けの場合は、becauseを文頭に持って来なければならないということに、違和感を感じてしまう。一単語目ですでに、「以下の理由を論拠にして自分の主張を展開します」という表明をしなくてはならないからだ。これは、自分の考えが論理的に構築されていることに対して自信がなければできないことだ。かといって、becauseを後回し、中途半端な気持ちで主張から話し始めてしまうと、because後で詰まってしまい、一気に説得力を失うことになりかねない。ちなみに、becauseを省く(根拠を問わない)という思想は、英語にはあまりないみたい。話の状況や人間にもよるだろうけど、僕の知る限りでは、英語で勝手なことを言うと、高確率で、whyと聞かれる。ただでさえ文章を組み立てるのに必死なのに、ちょいまってって、てなる。英語はこわい。


2.RとLの発音
 なんか、ある日突然分かるようになった。今では違う音に聞こえる。日本語のラ行は、どちらかというとLに近くて、Lはラ行よりもう少しはっきりと発音する気がする。Rは、ラ行とはだいぶ違う音だと思う。思うに、ローマ字でラ行をRで書くことが元凶である気がする。Rは、ラ行より、むしろワ行に近い感じの発音であるように聞こえる。


3.英語をそれっぽく発音するコツ
 ネットで知り合ってメールしてた外人がいたんだけど、ある日突然添付ファイルで音声メッセージが届いて焦った。解読するのも焦ったし、それ以上に、「そちらからのvoice messageまってるね」という内容で締めくくられてたのでさらに焦った。そんで、じゃあやってやるかということで、下書きを作って、それを頑張ってマイクに吹き込んでみたんだけど、聞きなおすと、「頑張って発音している日本人丸出し」で、「自分の声はキモく聞こえる仮説」も手伝って、凄まじい吐き気に襲われた。しょうがないので、いい機会だと思い、何度か練習して聞きなおすというのを繰り返した。その結果、「まぁ日本人丸出しであることは変わりないけどなんとか聞けるレベル」に到達した判定が出たので、それを送った。そしたら、今度スカイプで話すことになった。やばいやばい。こわいこわい。

 で、その時発見した発音を向上させるためのコツ。
 二つあって、一つは、さっきのrの発音をキレイにすること。これで、だいぶマシになる。これに気付いただけで、吐き気に耐えて聞きなおした甲斐あった。もう一つは、母音がない音節は徹底して母音を発音しないこと。これは、分かっていても実行するのは難しいんだけど。日本語は全部の音に母音があるから、英語からみれば発音がはっきりしすぎているのだと思う。この二つで、僕のゲロゲロだった発音は飛躍的に「マシ」になった。少なくとも、聞き取れない英語から、聞き取りにくい英語くらいにはレベルアップできると思う。