とりあえずおわり

 卒論とりあえず一段落。あとはちょこちょこ手直ししながら学術論文にするかどうかを決めるかんじ。まずは卒論を優先して後回しにした様々な仕事を処理しなければ。


 「世の中洗脳合戦」というコトに気がついてから、身の回りのあらゆるものに解説をつけることができるようになってとても面白い。具体的には、相手の不安を見抜いて相手が期待している返事を返すことに専念してる人間や、相手の無知を見抜いて自分の能力を過大評価させることに専念してる人間が見分けられるようになってきた。世の中には自分の全く思っていないことを平気で口に出す人間が想像以上にあふれているようだ。
 同時に、こういう能力こそが、「リーダーシップ」と言われるものの本体なのだと気付いた。嘘がつけない素直な人間は、人を動かす立場にはなり得ない。なぜなら、「話し手が本気かどうか」なんてどうでもよくて、全ては「聞き手が本気にするかどうか」によって決まるからだ。聞き手が本気にしている限りは、話は双方にとって有益な状況なのだから、悪いことではない。一方で、そういうはったりをきかせればきかせるほど、それが見破られて信用を失うリスクも上がる。この辺りのバランスをとるのに、才能が必要なのだと思う。
 この才能がどのようにして獲得されるのかについては、僕はまだよく分かっていない。とりあえず、今僕がすべきは、あらゆるものをもっと徹底的に疑って、こういう能力を駆使している人間をもっと見つけて、観察してみることだ。
 そういう意味で、この先読んでみたい本たち。

「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用

「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用

科学の社会化シンドローム (岩波科学ライブラリー)

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統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス)

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論理で人をだます法

論理で人をだます法

ウンコな議論

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「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)

キレイな世界とキタナイ世界」とか言ってた時代が懐かしい。順調にキタナイ世界を受け入れつつある。それにしても、最近思想の変化が激しい。常に「一ヶ月前の自分は別人」状態。一年後とか一体どうなってんだろ。