科学は面白い

 自分とは全く違う方法で世の中を捉えているらしい人間がたくさんいることに気が付いて、性格の99%は6歳ぐらいまでに決まってるな、と良く思うようになった。僕の思考回路・ものの捉え方は物心ついた頃から全く変わっていないし、僕と他人はそのレベルで異なっている気がする。


 普段は残りの1%を過大評価して、「人間は分かり合える」「人間は成長できる」と思い込んでいる。だけど、99%の部分からすればそんな部分は誤差にすぎない。人間はそれくらい根本から違っていて、固定されているもんだと思う。中身は別物で、たまたま同じ形の体をしているだけなのに、同じ言葉で交流できている(気になれる)のがむしろ異常であり、奇跡であると思う。


 要するに、個々の人間は想像を超えて違っていて、客観なんてこの世に存在しないと言いたい。これまで僕は自然の客観性を思考のベースに置いていたけど、これもやめていきたい。自然が客観的かどうかを決めるのも個々の人間だからだ。自然が先にあるのでなく、人間が先になければならない。(これは無宗教の人間でないと到達できない境地ではないかと勝手に思っている)


 今は僕は、世界を構成しているのは、個々の人間と、それをつなぐ人間関係そのものだと思っている。これは科学っぽくない立場だと思われるかもしれない。だけど、この人間臭さが科学を最高に面白いものにしてくれているのだと最近思う。あー面白い。どんな形でもいいから、なんとしても科学に関わる仕事に就きたい。


 それから、僕が生きている間に、世界の科学観は大きく変わるだろう。科学上の発見がこの世から尽きることは永遠に無いだろうが、科学の進歩によって人々が幸せを感じられる時代は終わりを迎えつつある気がするからだ。あー面白い。なんとしても科学に関わる仕事に就きたい。