世界の広さがやばい

 最近論文を読むのが楽しい。本読んでるよりネイチャー読んでるほうが楽しい。理由は明確だ。世界で一番新しい発見が、可能な限り無加工な状態で掲載されていることに、たまらなく興奮するからだ。

 この「世界一」というのが限りなく重要だ。日本一ではダメだ。この地球上の全部の人間、生まれてから死ぬまで毎秒会い続けても半分も会えないほどの数の人間と、その更に数え切れない数の先祖が、今まで誰も気付かなかった発見だからこそ意義がある。地球上で誰も知らないってヤバいでしょ。ホンマにヤバすぎる。この地球で誰も知らんて。おまえ地球の広さ知らんだろ。やっば。興奮する。

 科学にとどまらず、スポーツにしても、商品開発にしても、日本一と世界一では雲泥の差がある。地球上どこ探してもこれ以上のものがないってヤバすぎる。地球の広さを想像したらホンマ小便垂れそうになる。

・・・これらの海洋性微生物は海洋バイオマス全体の50〜90%を構成しており、容量は2400億頭のアフリカゾウの体重に匹敵するという・・・
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2719322/5633472

こういうのに興奮してくれる人がたくさん居れば、僕の研究分野の将来は明るい。僕は死ぬほど面白いと思うけど、大多数の人にとってはやっぱどうでも良い話なんだろうか。こういう基礎研究の話を聞いて、「こんな研究なんの意味があるんだ」と言うのは、「お前の人生なんの意味があるんだ」と同レベルの問いだと僕は思う。どっちも意味なんてねーよ。もちろん、税金で研究する以上、そう言う人をきちんと説得する義務が研究者にはあるわけだけれど。