臭いものは嗅げ

 「理論より実践」を目標にするようになって、「これ以上考えてもしょうがないから行動する」というのと「臭いものに蓋をしてとりあえず進む」というのを混同してはいけないなと思うようになった。別の言い方をすれば、ポジティブな思考放棄と、ネガティブな思考放棄の違いだと思う。
 僕の感覚では、世の中、臭いものに蓋をしすぎだ。楽観的な人間が多すぎてびっくりする。こんなことを言うと、「そんないちいち考えてられるか。現実を見ろよ理想主義者が」と言われるかもしれない。だけど、そういう臭い現実に目を向けない立場こそが理想主義なのではないかとも思う。大人が子供に汚い世界を教えない理由って、「子供の間くらい夢を見させてやりたい」とかじゃなくて、「大人自身が、汚い世界を直視するのがしんどいし、そういう奴は嫌われるし」ってのが本音なんじゃないんですかね。
 僕は別に楽観的な人間を批判しているわけじゃない。だけど、現実的で悲観的な考えの人間を見て、「悲観は愚か」とか「かわいそう」とか「不愉快だ」とか言うのは良く分からない。確かに、それで精神を病んで、実際に迷惑をかけてしまう人間もいるだろう。だけどそのイメージで悲観を批判し、楽観を押し付けるのはなんか納得いかない。


 論文書きが行き詰っている。丸一日かかってA4の半分も書けないとかどうよ。先送りにした単純作業の山が。。。そして連休に突入。あー