もうこう考えるしかない

 来週、研究の発表会がある。最高の洗脳ソフト、パワーポイントの助けを借りて、あらん限りのキレイごととハッタリをかましてくる予定だ。
 ここ最近、プレゼンを作りながらずっと考えていたことだけど、物事を分かりやすく伝えようとすればするほどキレイごとだらけになってしまうし、その魅力を伝えようとすればするほどハッタリだらけになってしまうと思う。これはどうしようもない。世の中の仕組みがそうなっているので従うしかない。さもなければ、分かりくくて面白くない事しか言えないつまらない人間になるしかない。言い換えれば、キレイごとやハッタリというのは情報の発信者が止めるべきものなのではなく、情報の受信者が見抜くべきものであるということになる。
 分かりやすいものほど裏があるし、面白いものほど危ない。情報というのはそういうものだと思う。自分はキレイごともハッタリも使う一方で、他人のキレイごととハッタリは見抜けなければならない。嫌な奴だけど、そうするしかないのだと思う。多分、世渡りの上手い人たちはみんなそうやってる。もうこう考えるしかない。