毎日凄いことが起こっている

 最近飯を食うとき、心の底から「いただきます」を唱えるようにしている。目の前の食べ物がどれだけ多くのプロセスと労力によって目の前にあるのかを想像すると、食べ物があるということに有難さを感じずにはいられないからだ。
 遠い昔、ご先祖様は朝から晩まで食べ物を探すことで人生精一杯だった。もちろん土日なんてないし、毎日が食うか飢えるかの戦いだったに違いない。そこから今の、多くの時間を食べ物にありつく目的以外に使うことが可能なシステムが完成するまでに、人類はどれだけ努力してきたことか。
 目の前に食べ物があるというのは、本当に凄いことだと思う。それを何とも思わず日常動作の一コマのごとくただ頬張るというのは、ご先祖様の努力と、食べ物が目の前に来るまでににかかっている労力を、あまりにも過小評価していると思う。