やっぱり真面目は損なのか

 他人の会話を聞いている場面で、相手の話に本当は興味が無いのに興味があるフリをして熱心に聞いているフリをしている人間を見つけるとイラっとくる。特にその相手が一生懸命話していたりすると悲しくすらなる。コミュニケーションを円滑に進めるためにこういうのが必要だというのは分かるんだけど、片方は本音、もう片方は建前、という会話を聞かされるのは本当に苦痛だ(お互いが建前だと分かって会話しているんなら問題ないんだけどね)。
 僕はお世辞を言うのが好きではないけど、これは相手が本気で受け取ってしまった場合に自分が嫌な気分になるからなんじゃないかと思う。それでも相手を喜ばせることができればいいという人もいるだろうけど、そうやって相手を喜ばすことが自分の喜びで無い場合はどうすればいいんですかね。
 一方で、いずれは自分もそういう人間になってしまうような気がしていてすごく怖い。世の中って「相手が自分に言ってほしいと思っていることを言う人間」が支持を集めていて、誠意とか論理とかいうのを真面目に考えている人は、そういう適当な人間が幅を利かせるのを黙って見ているしか無い気がするんですよね。だから要領良く生きすぎると多分自分もそういう適当な人間になってしまうと思う。

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なんかやっぱ僕はまだこの頃と変わってないな。真面目は損なのか。