人生楽しんだもの勝ち

 世の中には仕事中毒・勉強中毒の人がいる。僕の周りにも何人かいるし、僕自身にもその気はある。で、なぜ人は仕事中毒や勉強中毒に陥ってしまうのかを色々考えてみた結果、

仕事や勉強はやりすぎても批判されないから

というのが理由なのではないかという結論になった。誰にも自分を否定されたくない人間ほど、仕事や勉強に精を出すことによって批判を避けようとしているのではないだろうかという説。
 「勉強は良い事」とか「働くのは良い事」とか、高校生までならそういうのを信じていても大体間違いはないと思うのだけれど、いつまでもそれにしがみついて、大人になっても自分をストイックに追い込み続けなければ生きていけないというのは間違いな気がする。


 こう思うようになって、「人生楽しんだもの勝ち」だということを強く意識するようになった。しかし、ただ目の前の楽しみを追うだけではそれは長くは続かない。ずっと「今を楽しむ」ためには、将来に向けてある程度の努力の投資も必要だ。そう考えれば、

・今を楽しむこと
・将来の楽しみのために今努力を投資すること

この二つの行動に全ての時間を費やすことができれば理想なのではないだろうか。もちろん、状況がそれを許さない場合も多くあるだろう。だがとにかく重要なのは、楽をするのは決して悪いことではないし、楽をするためにこそ脳みそを使うべきだということを意識していくことだと思う。
 ところで、自己の利益を追い求めるあまり、他人を踏み台にしてしまうというのは往々にしてある失敗だ。しかし僕は、「今を楽しむ」だけでなく、「将来の楽しみのために今努力を投資すること」をしっかり意識していれば、この問題も自然と解消されるような気がしている。長期的視点で考えれば、人間関係こそが最も強力にに将来を保証してくれる存在だからだ。本当に利己的に振舞えば、自然と利他的にもなってくるのではないだろうかと最近考えている。