もうトイレットぺーパーがありません!!

 モンゴルで泊まったあるホテルでは各国のニュース番組を見ることができたのだけれど、アメリカもイギリスもフランスも韓国も中国もロシアもモンゴルも、ニュース番組は同じような構成で、スタジオにいるキャスターが各地のレポーターとやり取りしながら進めていく方式なのに、日本のニュースだけは違うことに気が付いた。大抵はキャスターが作られた原稿を淡々と読んでいるだけだということだ。
 日本のテレビニュースが絶望的につまらない理由の一つがこの違いなんじゃないかと思う。見えないところでたくさん編集されたものをキャスターが機械的に読んでいるのと、各レポーターが現地を取材して得た情報を、顔と名前を出して責任を持って直接報告するのとでは、情報の「ライブ感」がまるで違う。
 それからもう一つ思うのは、日本のテレビニュースはあまりにも国際ニュースが少なすぎるということ。例えばパキスタンの大洪水、多くの国のニュースでは時間をとって詳細に報じていたけれど、日本のニュースでは圧倒的に情報が少なかった。BBCではアフリカのニュースばかりを流す時間があったし、アメリカの番組では経済ニュースは基本的に世界視点で語られていたのに対し、日本で流れているのは国内の政治のごたごたやインパクトの大きい事件を面白おかしく取り上げたものばかりだ。
 これほど世界に無関心であるというのはある意味日本が豊かな証拠であるとは思うのだけれど、同時に、なんというか、日本の「裸の王様」的な部分を感じてしまって、とても寒い気分になった。この先どうなるのか良く分からんけど、とりあえず言いたいのは、今の日本には見るに値するニュース番組が一切無いということだ。

 
 最後に愚痴だけど、今日は一日「尻拭いデー」でした。自分は悪くないはずなのに、謝ったり、言いたくない言い訳を言わなければならなかったり。全日本尻拭い選手権優勝できるで。自分の糞くらいは自分で拭いて欲しい。