最近良く考えること

 全ての人、全ての物、全ての決断には、良い面と悪い面がある。当たり前のことなんだけど、最近これを強く意識する場面が多い。普段見えている表の面だけでなく、両面を知ってこそ、それを本当に理解したと言えると感じるようになったからだ。目に見えない裏面を知るためには、まず裏側があることを知っていなければならない。だから、良い人だと思った人の悪いところを探し、嫌な奴だと思った人の良いところを探すのが、その人を本当に理解するために必要なことだと思う。
 それから、なにか不満があって、それを訴えたいときでも、この考え方は重要だと思う。増税反対とか、あいつを辞めさせてほしいとか、現状を否定するだけならただのクレーマーだ。否定するだけなら誰でもできる。だが、現状の良い面悪い面、改善案の良い面悪い面をそれぞれ挙げて比較したうえで、自分の意見を訴えるのであれば、納得がいくし、建設的な議論が展開できる。
 この考え方、自分の決断や、議論の場においてだけでなく、相手の立場になって考えることにも繋がるから、人間関係を構築する上でも、とても重要だと思う。