「飲み会」なるものについて

 学部生の頃は「飲み会」というだけで特別なもので、楽しいイメージがあったけど、歳をとり回数を重ねてきて、段々と日常生活のイベントの一つとして「飲み会」を位置づけるようになってきた。んで、段々と「楽しい飲み会」と「つまらない飲み会」の区別がつくようになってきた。
 僕にとっての楽しい飲み会の条件は、「互いの考えを交換できる場」であるということだ。テーマは何でも良い。とにかく色んな立場の人間と話し、色んな考え方に触れて、自分の考えに意見をもらいたい。そうやってお互いの考えを深めていくことが飲み会の楽しさだと僕は思うからだ。
 反対に、つまらない飲み会の共通点は、「作られた雰囲気に同調しているだけの場」であるということだ。要は、発言力のある少数の人間が話し続け、みんながそれを聞いているだけ、という場だ。これは話が面白ければまだ許せる。そういう話ができない僕は悔しいけど、面白い話をする人はやっぱり面白いからだ。最悪なのは、大して面白く無いくせに声だけでかい奴がノリで場をとりしきっていて、そいつが何か言ったら笑わなくてはならない、という雰囲気が形成されている場合だ。僕にとってこれほどつまらない飲み会は無い。逆に、こういう場を楽しんでいる人にとっては、すぐ議論を始めたがる僕みたいな奴はウザくてしょうがないだろう。
 同世代で大勢で飲みに行くと大抵つまらない飲み会になる。僕は議論をウザいと思わない人と少人数で飲みに行くのが一番楽しい。