就活は決定論と思考停止を応援しています

 2月東京日帰り三回目。こちらが滋賀から丸一日潰して面接に臨んでいるというのに、東京の学生は研究室にスーツ常備で実験の空き時間に面接を受けに来ていたりする。なんという地方格差。そりゃ東京一極集中も理解できるわ。まーまだ交通費が出てるだけ恵まれているのかな。
 それにしても最近就活がしんどすぎる。ちょっと前まで楽しかったけど、選考結果に人生を振り回されるようになって、もう二度としたくないと思うようになった。大学受験ももう二度と経験したくないけど、そんなのとは比較にならないくらい精神的にきつい。莫大な労力を、ものすごく不確実性の高いものに投資し続けなければならず、しかも失敗から学ぶものが何もない。宝くじ並に不毛な投資活動だ。

一つの会社に割く労力の大きさ

 僕が就活に充てている時間というのは、多忙な研究生活の中から、実験状況や他人との約束、ゼミの段取りや研究室行事を上手いこと調整しながら、なんとか捻出してきたなけなしの時間だ。さらにそうやって出てきた時間を分割して、それぞれの会社のウェブテストを受けたり、面接に行ったり、説明会に行ったりするのに割り当てている。当然、全ての会社に同じようにリソースを割ける訳ではないので、(たかが説明会に一回行っただけの会社に勝手に)優先順位をつけ、限られた会社にリソースを集中させることになる。つまり、一つの会社の選考に投資する労力はとても大きくて、その分、その会社にはそれなりに(根拠のない)期待を抱いているということだ。

落ちまくる試験

 そんな無根拠の期待を抱く会社の面接にお呼ばれされるべく、寝る間(とブログを書く間)を削ってES書いたりWEB試験受けたりするんだけど、その3日後には落選通知。なんすかこれ。なめんな。ぶっちゃけると、僕は結構試験で落ちまくっていて、これが現在の萎えの主要因だったりする。曲がりなりにも西の最高学府に合格最高点に近い点数で入学しているので、「俺が試験で落ちるんなら誰が通るんだよ」と思ったりもするし、実際、試験の出来は悪くないと思う。それにも関わらずこれだけ門前払いをうけるというのは、やはり適性検査の結果を疑わざるをえない。僕は「他人がなんと言おうと自分のやり方を貫く」「失敗に対しくよくよすることが多い」みたいな選択肢にYESと答えまくっているので、協調性とストレス耐性で低い点が出ているのだろうと思う。ムカつくことに、「選考結果に対するお問い合わせにはお応えしかねます」なので、何が悪いのかも分からず、ただただ落とされ続けるだけ。もはや自暴自棄になるけど、これを受けないことには次に進めないので、アホだと思いつつも時間をくれてやっている。マジでストレス溜まる。口内炎同時発生数が自己ベスト更新した(3つ)。
 そもそも、性格が社風に合わないなら合わないで落としてくれていいんだけど、そういうのはもっと早く言って欲しい。会社説明会の時点で「こういうやつは向いてない、要らない」というのをはっきり示してくれ。「職場の雰囲気良いです、風通し良いです」みたいなキレイ事ばかりの説明会なんて詐欺だ。こちとら説明会行くだけでも色んなものを捨てて来てるんだ糞野郎。

運で決まる面接

 今日面接を受けたのは、そこそこ志望度も高く、選考も良い感じに進んできた会社だったんだけど、あまり知らないことを質問されてしまい、墓穴を掘って大ポカをやらかした。お前が悪いだろ、と言われればそこまでだけど、「あの質問さえなければ」という無念が頭から離れない。もし面接会場に入る順番が違って、違う面接官に当たっていたら結果も変わったかもしれない。就活を始めた頃こそ、面接の度に考えさせられることがあって勉強になったけれど、場慣れしてきた今となっては、失敗から得られるのは「運が悪かった」という感想だけだ。今回の面接も自分の全てを出し切ったし、もはや何を改善すれば良いのかが分からない。面接官と話が合えば通るし、合わなければ落ちる。普段よく考えていることを聞かれれば通るし、あまり知らないことを聞かれれば落ちる。それだけだ。莫大な労力を投資して人生を左右する面接に臨んだあげく、運で結果が決まるなんてやってられない。


 就活をしているとホント考え方が決定論的になる。色々考えなくなった。考えてもしょうがないし、口内炎が増え続けるだけだ。