不確実なことを知ってもしょうがない

 地震の影響で今週後半から始まる予定だったインターンシップは延期になってしまった。拍子抜けしてやる気が全くでない現象が発生中。

 
さて、地震関連、特に原発関連のニュースを見ていて思うのが、

不安の原因は不確実性だ

ということだ。「どうなるか分からない」ということが全ての不安の根源にある。それは、家が流されて帰るあてが無くなってしまった人も、東京のスーパーで買占めをする人も、関西で暮らす家族に帰って来いという外国人も、同じことだと思う。「情報を出せ」と言うが、客観的に正しい情報をいくら集めたところで、そこに不確実性が存在する限り不安が取り除かれることはない。
 誰もが「確実に起こらない」と思っていたことが起こってしまったのだから、先が見えないのはどうしようもないことだと思う。混乱が収束していない現状で、不安の矛先が不確実性以外のものに向けられているのを見ると、やはり世の中は「客観より感情だ」と感じる。
 ただそれでも、日本はこの混乱の中で比較的に客観的情報に基づいて落ち着いて対応できているのではないかと思う。海外の反応を見ていると、ちょっと過剰反応じゃないかと思ってしまうのは不確実性ボケなのだろうか。大気圏で核実験してたような国で、不安を煽る情報ばかり増幅されて伝わっているのだと思うと小ゲロが出る。

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フィリピン、福島原発事故のチェーンメールでパニック → メール原文


 不確実な状況で新たな情報を求めても何も解決しない。唯一、不確実な状況で不安を取り除いてくれるのは「考えること」だけだと思っている。頭の中を整理して、理性で不安の感情を征服することができれば、不確実な中でも落ち着いて行動することができるのではないかと思う。
 まぁ、関西にいる人間が何言っても説得力ないですよね。今晩は滋賀ですらこんなに寒いのに東北で暖房無しとかどんだけ寒いのか想像できないし、地球の裏のフランスが大騒ぎになっているのに原発で作業している人がどんだけの恐怖を味わっているのかなんて想像できない。今まで募金とかしたことなかったけど、今回は義援金を送ってみようかと思う。