就活後遺症

 就活の精神的後始末に相当な時間がかかりそうだ。今になって思うけど、就活とは、自分を元通りに出来ないくらい分解しつくすイベントだったのだと思う。就活とは、今まで見えていなかった、自分を形作るネジの一本一本まで、自分自身の手で完全に分解しつくして、自分を徹底的に客観視する、人生の一大イベントだ。だけど、そうやって分解し尽くした頃には、元の形が想像できないくらい自分がバラバラになってしまっていて、今度はそれをどう組み立てていったらいいのかが分からなくなってしまう。
 正しい進路を選んだという確信と自覚は日に日に増していくのだけれど、就活前とは別人になってしまった今、今後一体どのようなキャラを確立していけばいいのか、全く見通しが立たない。粉々になった自分を再構成して、精神を安定状態に持っていくまでには数週間はかかるんじゃないかと思う。