マレーシア感想


まずは首都から。クアラルンプールは普通に街です。暮らしは東京とかと変わらないと思う。違うのは人。色んな民族がいて、色んな宗教や食べ物が混在している。全員が同じ言葉・同じ食べ物の日本ってものすごく単調な国なんだと思った。

そして飯が美味い。ひたすら美味すぎて感動してた。多民族の国なので多様な食べものが食えます。

中華料理を頼むと必ず輪切り唐辛子がついてくる。辛さ無制限。辛いの大好きなのでこの制度には感激。

そしてマラッカへ。ところが、クアラルンプールからマラッカへ向かう途中でトラブル発生。高速バスで移動したんだけれど、最初のバス停が終点(マラッカ)だと思って降りたら違って、そのままバスは次の目的地へ走り去ってしまった。小さな村みたいなところに取り残され、住人に話しかけても英語がほとんど通じないという危機(向こうの人はこっちが分かってなくてもお構い無しにゲラゲラ笑いながらマレー語で喋りまくるから引き際が難しい)。とりあえず携帯のGPSで現在地を調べると、マラッカまで5キロほどの距離らしい。そこで、バスが走り去った方向に一時間くらい歩けば着くだろうと思い、景色を眺めながら歩き始める。ところが、30分くらい歩いた後、「Melaka 20km」という看板が現れ、自分の誤算を悟る。写真のような道をひたすら歩き続けるが、景色はほとんど変わらない。赤道直下の直射日光で体力がどんどん削られる。人家はほとんど無い。たまに看板があっても全てマレー語で、「この道の先にマラッカがある」というコト以外は何も分からない状況が続く。そして道沿いを歩き続けて二時間、多分マラッカまで10kmを切ったくらいのところで、後ろからタクシーが走ってきたので、停めてみる。で、英語で話しかけてみたら、通じた。なまりまくってて半分くらい聞き取れなかったけど、マラッカまで20リンギット(600円くらい)で行ってくれるというのだけは聞き取れた。車内では、どこからきたのかとか、なんであんなところを歩いていたのか色々聞かれたが、やはり半分くらい聞き取れなかった。会話の途中で、よく分からないけど「○○だろ?だろ?」みたいな口調の時があったのでめんどくさくなって「イエス」って言ったら、どうやらそれが料金の交渉だったらしくて、目的地に着いた後で約束より10リンギット多い30リンギットを請求された。文句を言ったが、「お前良いって言ったじゃんか」みたいになって険悪になったのと、歩き疲れてて50リンギット払ってでも車に乗りたいと思っていたので、素直に払った。で、無事マラッカ到着。面白い経験でした。

マラッカを足早に見て、再びバスでクアラルンプールへ。帰りも帰りで一悶着あって、マラッカで帰りのバスのバス停が見つからないという事態が発生。で、色んな人に英語で聞いてみるんだけど、みんなマレー語で一方的に話しまくってくるので会話にならず。唯一英語で話しかけてくるのが道路脇に溜まってる違法タクシーの運ちゃん達なんだけど、ぼったくられそうなので最初は無視してた。だけど、あんまりにも周りに英語が話せる人がいないから、どうしようもなくなって運ちゃん達に話しかけに行ったら、実は良い人たちで、交渉しなくても普通の金額でOKだと言ってくれ、バス停まで連れて行ってくれ、チケットの買い方まで教えてくれた。英語が通じない国で困ったらタクシーの運転手に聞いてみるのが良いのかもしれない(モンゴルでもタクシーの運転手は英語が喋れた)。ちなみに帰りは、日本人の女5人くらいの組と同じバスになって、近くに座ってた僕を日本人だとは思ってなかったのか、大声で「おしっこ行きたいー」とか言ってるし、股を広げて寝ているし、なかなか下品だった。見た目はそんなことなかったんだけどな。残念すぎた。

次にシンガポールへ。電車を使いつつ、島を大体一周。足が腫れるまで歩いた。僕の旅行スタイルはとにかく歩きまくって色んなものを見まくることだと思った。最初に乗った電車でいきなり両サイドから日本語で萎える。日本人も相当数いるみたいだ。インフラや街作りがしっかりしていて、クアラルンプール以上に便利な国だと感じた(独裁政権のなせる業なのだろうけど)。とにかく人も景色も多様だった。オフィス街は白人ビジネスマンで溢れている一方で、ちょっと外れた場所には中国系の人たちで賑わう中華街があり、モスクがあったり、マンションだらけの場所があったり、大学だらけの地区があったりで、一つの小さい国なのに、色んな国を見てきたかのような錯覚に。とても面白かった。

是非見たいと思っていたバイオポリスも直接見てきた。

genomeとかproteosとか、建物の名前がいちいちかっこいい。中身がどうかは置いておいて、規模と環境では間違いなく日本は勝てないと感じた。日本人の研究者も引き抜かれているみたいだ。

街の中に普通にこんなんが歩いてる。さすが赤道直下です。ところで、季節が無いことと、ムスリム文化で酒を飲まない傾向があることが、熱帯の国がのんびりしている理由なのかなと思ったりした。マレー系の人たちを見ていると、良く言うとムラが無い、悪く言うとメリハリが無い、そんな印象を受けた。冬は嫌いだけど、夏を楽しむためには必要なのだと思った。

「一軒家に住むな、その代わり、緑は用意してやる」という政策が露骨に感じられた。住宅地はひたすらマンションと公園の連続。

物干し竿を突き出してこいのぼりみたいにするのがここのやり方らしい。

プラットホームにあった自殺防止の看板。不自然な密度で住んでいるからやっぱストレス溜まるんだろうか。

タンダタンダディダタランダン。マレー語は韻を考えているのかな?言葉の意味は分からないけど読んでても聞いていてもノリだけは伝わってきます。


そんな感じです。また海外行きたい。もっと色々見てみたい。そしてもっと美味いものを食いたい。