目的化した書評
- 作者: 沼上幹
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2003/03/01
- メディア: 新書
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- 組織が腐敗・疲労する最初のステップはタダ乗り人間が出現することである(組織運営しないのにイベントだけくるメンバーとか)
- 組織が複雑化してきて、ルールにルールを重ねて身動きが取れなくなってくると、ルールをすり抜ける裏技を発見する人が英雄化されるようになり、「いかに裏技を開発するか」という、本業とは関係の無いところにリソースが割かれるようになる。(大学にはこういう例が腐るほどあります)
- 人間関係に重きがおかれすぎると、外部環境のせいにすることで、誰にも責任が発生しないような「美しい言い訳」を作る能力が高い人が評価されるようになり、リスクを冒して物事を前進させようとする人が目立たなくなってしまう。(環境のせいにする人間に成長は無い)
- 問題が起こったときに、その問題を担当する専門の部署を作るという発想が最も危険である。結局やるのは「中の人間」であり、そこの改革に目が向いていない限り、問題は解決しない(まさに今の内閣。○○担当大臣多すぎだろ)
まとめると、問題の根源は「一人一人の当事者意識が無い」というところに集約されるのだと思う。