幸せはそこにあると知った12月のはじまり

 なんとか11月中に論文の初稿を書き上げた。書いていくうちに新たに考慮に入れるべき追加事項が次々とでてきて、結局締め切りが伸びに伸びて、最後は睡眠削減までしてなんとか間に合わせた。で、満を持して休息に入る予定だったのだが、風邪。一昨日くらいから喉に違和感があって、学校帰りにサウナに行くなどして悪化を食い止めていた(つもりだった)のだけれど、満を持して発症。
 せっかくの休みがボロボロにされて機嫌が悪くなり、イライラしながら皿を洗っていたら、貰いものでお気に入りだったコップを割ってしまい、さらに最悪の気分に。怒りと失意に身を任せ、ニンニクと唐辛子とオリーブオイルMAXでベーコンをカリカリになるまで炒めた最強のぺペロンを作成し、ネットで「社会人になったら風邪で会社を休むことはできるのだろうか」ということを調べつつ、食べた。どうやら社会人になると、「やるときはやるしかない」みたいな状況が多々発生するため、風邪でも行くしかない場合も往々にしてあるらしい。あー嫌だねー。動けないのに「行くしかない」とか終わってるよね。死ぬんじゃないかな?体調が悪い人をみんながフォローしてくれる会社だと信じている。
 で、最短で回復させるべく、電気毛布を最強にして布団にもぐりこみ、「起きても起きても寝る作戦」を展開。全然眠くないんだけど、ひたすら寝る。時間を浪費している感MAX。なのに体調は一向に回復せず(むしろ悪化)、したがって機嫌も一向に回復せず、さらに悪いことに、夜になって、腹が減ってきた。家にはもう餌はない。ぺペロンなら作成できるが、あの油っこさは1日に一度でいい。
 このまま動けなくなると飢え死にする。危機感がしんどさに打ち勝ち、寝癖状態のまま、ひどいめまいと寒気と関節痛をこらえながら、服のポケットに財布と買い物袋を突っ込んで、車に乗って、出しうる最高の集中力でめまいを抑え込み、薬局まで運転。で、インスタントうどんやら、ビタミン剤やら、薬やら、生姜湯やら、とにかく、藁をつかむ思いで、風邪に効きそうなものを値札を確認せずバスケットに放り込む。金はいくらでも出すから治してくれ!レジに行くと5000円を超えた。その後、当初の予定ではさらにスーパーでフルーツなど買う予定だったのだけど、寒気がひどくて一刻も早く布団に入らないと凍え死ぬ心地だったので、直帰。
 で、最後の気力でうどんを作成し、あらかじめ電気毛布でMAXに暖めておいた布団に、満を持して入り、食べた。不幸の中の些細な出来事が大きな幸せに思える具体例を味わった。そして総額5000円の風邪グッズを全て服用し、本日の最高機嫌にてパソコン向かっているのが今の状況。明日も明後日も色々約束があるので、回復してくれなかったらマジで困る。