就活の対策・感想まとめ

 就活関連のキーワードで検索してこのブログにたどり着く人が増えてきた。かく言う僕も、去年の今頃は血眼になって就活関連情報をネットで収集していたわけで、あんなにも必死だったのに、今となっては内定先の企業説明会で「内定者」の名札をつけて、たった一年違うだけの後輩の前に卑しくもドヤ顔で登場しているわけで、改めて「就活ってなんであんなにしんどかったんだろう」という感想を持たずにはいられない。
 そんなわけで、今まさに茶番に苦しめられている人たちにそれなりに需要のある情報が提供できそうな気がしてきたので、自分が書き溜めてきた就活関連の記事をまとめておく。

僕の就活を一応まとめておくと

人間

よしだどうぶつえん北白川奇少生物保護区に収容中。いわゆる理系院生(修士)。小学生以来全力で研究者を目指していたが、実際に研究者として働いてみると「この狭い世界で死んでいくのか」という懸念が発生したので、「社会を一通り理解してやろう」という無茶な目論みのもと、シンクタンク・コンサル業界をターゲットに就活。とは言っても、別に研究が嫌いになったわけではなく(むしろ楽しい)、博士課程に進学して研究者としてやっていっても幸せに生きていく自信があるので、進学か就職か、ものすごく悩んだ*1 *2 *3し、就職を決めた今でも悩むことはある*4

戦績

第一志望のシンクタンクから内定をもらえてハッピーエンド。全体の戦績は以下の通り。

受けた数 書類選考通過 内定
シンクタンク 5 2 1
外資コンサル 9 4 1
国内コンサル 4 3 1
合計 18 9 3

この他、説明会だけ見に行った企業が10くらい、プレエントリーだけして選考は辞退した企業が5くらい。まーほとんどの会社(特に選考が早い外資コンサル)は第一志望のための練習台として受けてて行く気はあんま無かったけど。ちなみにシンクタンクとコンサルの違いについての見解はここにまとめてます。

こんな感じです。というわけで、書きなぐった就活関連記事の数々↓

対策的なもの

グループディスカッション攻略法 - 日記なんで。 グループディスカッションに関する考察。
手段としての自己分析メソッド - 日記なんで。 自己分析論。
志望動機マトリックス - 日記なんで。 志望動機の練り方について。

反省的なもの

ボコボコ - 日記なんで。 何も対策してなかったときの僕が面接練習でボコボコにされた話。
まぁ、練習だし - 日記なんで。 初の筆記試験、なめてかかったらめちゃムズくて落ちた話。
色々見せつけられた - 日記なんで。 グループディスカッションで落ちた反省。
書きかけのES 全て捨てます - 日記なんで。 行く気がないところの選考受けるのは時間の無駄だと悟った。

不満的なもの

研究と就活の両立 - 日記なんで。 就活と研究の両立は無理だという話。
性格検査の理不尽さ - 日記なんで。 性格検査を真面目に受ける奴は馬鹿だという話。
就活は宗教だ - 日記なんで。 宗教じみた就職活動にブチ切れ。
就活は決定論と思考停止を応援しています - 日記なんで。 不毛な就活に切れる。一番苦しかった頃。

自論展開的なもの

夢を諦める - 日記なんで。 僕がコンサルとかシンクタンクに興味を示すわけ。
多忙極故更新頻度減少中 - 日記なんで。 職場に求める環境について考えた。
「どこへ行くか」ではなく「何をするか」だ - 日記なんで。 会社によって全然環境が違うし、人によって働き方も全然違うよって話。

感想的なもの

あと半年もあれば全てが決まるでしょう - 日記なんで。 就活を始めるにあたっての抱負的なの。
否定は肯定のためにある - 日記なんで。 インターンで会った人らと議論して得た感想。
雨+スーツは最悪だ - 日記なんで。 初めてコンサルの会社説明会に行ったときの感想。
世界の広さをなめていました - 日記なんで。 就活に慣れてきて、ちょっと楽しかった頃の話。
神様仕事しすぎ - 日記なんで。 第一志望の一次面接の感想
いえーい - 日記なんで。 第一志望から内定が出たときの感想

就活後のもの

就活後遺症 - 日記なんで。 内定が出て一週間経って思ったこと。
最後に修羅場が待っていた - 日記なんで。 外資コンサルを辞退にしにいく↓
あー心が落ち着かない - 日記なんで。 みんなめっちゃいい人だった、って話。
気合入ってきた - 日記なんで。 就活終わって、冷静になって、改めて内定先に思うこと。
丸くなる気はない - 日記なんで。 早くも転職について考えてみたりね。

最後に、改めて思う、絶対必要なもの

自信。これに尽きる。これが無いと100%落ちます。「なぜ自信が必要か?」というのは、これはもう就活の真髄を考えることになるのだけど、結局就職活動って、学生と企業のマッチング以上の何でもないわけです。企業に「選んでもらう」という意識の学生は間違っていて、企業も学生も「選んでみろ」って思っているのが本来の就活。企業は学生に働いて欲しくて、学生は企業で働きたい。お互い対等な立場のはずなのに何で応募する側がへりくだらないといけないの?就活が茶番だといってデモなど起こしている人達は、そういうひねくれた態度そのものが選ばれる側と選ぶ側のパワーバランスを崩す元凶なのだということに気が付くべきだ。
 でまぁ、何で自信が必要なのかって話に戻ると、一言で言ってしまえば、「面接官だって自信がないから」ということに尽きるわけです。「会社に選んでもらう」と思っている学生からすれば、面接官は合否の判決を下す神みたいな存在に見えてしまうのだろうけど、実際のところ、面接官なんて神でもなんでもなく、下手したら自分よりもただ一年早く会社に入っただけの新人だったりするわけです。自分が面接官だとして、一年後や十年後の自分が、そんな自信満々に人間を選別できるとは思えないでしょ。実際、内定先の面接担当をしてくれた社員に聞くと「面接の短い時間で満足いく人選をするのは無理」と言っていた。要するに、面接官だって全く自信が無いわけで、でも「選んでみろ」って顔はしないといけないから、偉そうに座っているだけなのです。だから、こっちも「選んでみろ」って顔で座っていればいい。自信が無い面接官に、自信満々で迫って、「こいついいかも」っていう根拠ない思い込みに持ち込めれば勝ちです。だって自分が会社を選ぶときだって、適当にネットで検索かけて「ここいいかも」って思ったところにとりあえずエントリーするだけでしょ。その会社のことを0から100まで知ってから選ぶ人なんてまずいない。「いいかも」という単なる思い込みだ。会社が学生を選ぶのもそれと同じ。だから、「マッチング」なわけで、結局お互いがお互いをフィーリングで選んでる、もっというと、自信さえ備わっていれば、あとは相性とか運とかそういうレベルのものに大いに左右されている、というのが就活だと思う。
「んなこた分かってるけど自信をつけるにはじゃあどうしたらいいんだよ」となるけど、自信を持つ方法は自信を持つことだけです。言い換えると、自信には絶対に根拠が無い*5ので、根拠が無いと割り切って自信を持ってしまえばいい*6。いくら考えても自信が持てない、という場合は、完璧主義に走りすぎている*7か、考えているつもりでただ悩んでいるだけ*8なんじゃないかと思う。自信を持つ方法はそれだけで一つの本が書けそうな勢いなのでこの辺にしとくけど、とにかく、就活で自信が無いのは致命的だし、自信さえあれば案外上手くいくもんだ、という話でまとめておきます。