世界の答えのなさを痛感


@東京ゲートブリッジ


 仕事で初めて手がけた案件で、お客さんに出す資料の作成を補助しているのだけど、その方向性を先輩社員達と議論していると、意外に自分の意見が採用されてびっくりすることがある。僕が「こっちの考え方のほうが良くないですか」みたいな感じで指摘すると、先輩が「おっ、それいいね。そうしよう」みたいな。もちろん、褒められることも、自分の意見が採用されることも嬉しいのだけれど、それ以上に不安を感じる。二つの不安。一つは、「高々入社一月のペーペーが考え出したことをお客さんに出してしまっていいのか」という不安で、もう一つは、「入社何年も経った社員なら、入社一年目のペーペーが考え出したことくらい一瞬で論破するものだと思っていたのに、そうではなかった」という不安。答えのない世界で、いかにすばらしい解決策を思いつくか、ってところは、経験を重ねても、やっぱりそう簡単に身に付くものなのではないのかもしれない。でも、だとしたらじゃあ、経験を重ねて得られるものってなんだろう。僕はやっぱり、3年後に自分の後輩として入ってきた新人に、圧倒的なアイデア量の差を見せ付けてやれるようになりたいと思う。答えのない世界でこのようなことを考えるのは傲慢で危険なことなのかもしれない。でもとりあえず僕は、妥当な案を素早く出せるようになるにはどうしたらいいのか、ということを考えていきたい。