ピンチ

 先日のセミナーで他の学生の発表が終わった後の教官の、沈黙の後の第一声。
「・・・今の発表で聞く気になると思うか??まるでその気がない!」
頑張って準備して発表して、もらったのがこの一言。破壊力やばい。
そのあとも褒め言葉一切無し。自分だったら半泣きだわ。


 同時に、叱られることに免疫がなくなっている自分に気付いた。
自分が叱られたり、人が叱られるのを目の当たりにする機会が少なくなり、
どのような場面で人に謝り、どのような場面で人に注意すべきなのかが分からなくなってきている。
腹の立つことをする人間がいても、その人間が悪いのか、
そんなことに腹を立てる自分が悪いのか分からん。
叱る、謝る、ということは、上下をはっきりさせてしまうから、
そこに抵抗を感じてしまうのかもしれない。


 けど、上下をはっきりさせて、順位をつくることは動物でもやってる。
http://www.geocities.jp/camellia1996/Hen/27.html
↑しかし、動物にはできない、「相手の立場を考えられる」人間になれたとしても、
結局、動物的な、「自分の立場しか考えられない」人間に、良いように使われて搾取される。
で、それを貫くためには、やっぱり搾取される現状を受け入れるしかない。
どっちみち、餌を譲るニワトリと変わらん気がしてしまう。
前者の人間が多い社会のほうが「人間らしい社会」だけど、
そうなればなるほど、後者の動物的な人間の適応度が増してしまう。
結局、そこに平衡点みたいなものがあって、順位がついた状態で安定している気がする。


 そんなこんなで、ありがた鬼畜な教官のおかげで、次回のセミナー発表が大変なことになってきた。
あと2週間で、かなり厳しい(と思われる)量の論文を解読し、発表しなければならん。
あまり冬休みしてる場合でない。
読みたい本も山ほどあって、現在7冊ぐらい同時進行で大変なんだけど、
それどころではなくなってきた。
ついに現実が本気出してきた。
現実は感情を動かすのが大好きだ。
感情に操縦されないための練習だと思えばちょうどいいわ。