香港の感想

すごいビル。夜景もすごかった。 

マカオも行った。

 とにかく活気がある街だった。高層ビルが林立する中のビジネス街や高級店街が賑わう一方で、その裏の商店街的な場所も寂びれることなく人でいっぱいで、どこもかしこも生気に溢れていた。
 日本は良い意味でも悪い意味でも安定期に入ってしまっていて、完成されたルールに従っておけば何も考えていなくてもとりあえず豊かに生きられる社会になってしまっていると感じた。これはすばらしいことだし、あらゆる国が追い求めている理想でもあるのだけれど、まさに今成長中の国との国際競争を考えるとき、無思考で幸せに暮らせる国に勝ち目は無いと思う。
 聞くところによれば、香港の大学進学率は約二割、入試は凄まじい競争率で、子供は小学生から勉強漬けらしい。学歴インフレの進行とモラトリアム学生の量産が続く日本の大学事情とは対極的だ。その結果、今や香港大学は東大を抜いてアジア最高の大学だ。
日本の優勢は確実に終わりつつある。世界に目を向けなければ勝ち目はないと思う。世界に目を向けたい。

 人間は想像できる範囲内でしか成長できない。今回香港で見たものは、僕の想像の範囲を大きく広げてくれた。もっと色んな場所に行って、もっと多くのものを見て、もっと多くの人に出会って、もっと多くのことを経験して、もっと多くのことを考えたい。日本の中に閉じこもっていても豊かに生きることはできるが、世界があって、人生が与えられているのだから、可能な限り世界を見るしかないと僕は思う。