合理的に非合理に振舞う

 世の中には合理的でない出来事が多すぎる。
 人間というのは、冷静に考えれば発生しないはずの感情も持つし、冷静に考えれば出来ないはずの行動も起こす。その結果冷静に考えれば起こり得ないはずの人間の対立が起こったり、冷静に考えれば存在し得ないはずの理不尽なルールがまかり通ったりする。どれだけおかしい事が頭で分かっていたって、存在するものは存在するし、論理で感情を言い負かすのは簡単なことではない。


 というわけで、最近良く自分に言い聞かせているのが、

非合理な状況では非合理に振舞うのが合理的である。

という言葉だ。合理的でありたい自分と、身の周りに存在する非合理の二つを同時に言いくるめられる便利な言葉だと思う。