学会終了

1.学会の感想
自分がいかに井の中の蛙だったかを思い知らされた。自分の研究に関して、様々な研究者から有益なアドバイスを貰ったが、「そんなのあたりまえだ」「なんでこの手法を使わないのか」などの厳しい意見が多かった。僕は自分自身でテーマを決めた分、目的を持って上手く研究していたつもりだったが、学会が終わってみれば、「よくもまあこんな幼稚なものを発表できたな」という気分だ。狭いコミュニティーにいると色々な感覚が麻痺してくる。やはり色んな人に意見を貰うのは重要だ。


2.東京の感想
僕にとって「東京はどんな場所なのか」というのは大きな関心事だ。就職の道を選ぶことで、僕が二年後に東京にいる確率は格段に上がったからだ。だから、今回の滞在中も、東京歩きに多くの時間を使った。

一番感じたのは「金があれば快適さをいつでもどこでも手に入れることができるが、金が無ければ何もできない仕組みになっている」ということだった。ベンチが無い代わりにお金を払えば時間を潰せる店がどこにでもあるし、自転車や徒歩の移動が不自由な代わりに電車やタクシーがいつでもどこでも走っているし、自然風景が少ない代わりに博物館や美術館の数と質が充実していたりする。物価自体も高くて、ラーメン屋行くとメニューが800円からだったり、キャベツ一玉が平気で400円で売っていたりする。人が多い分、需要と供給の釣り合い具合が地方と比べて厳密なのだろう。貧乏するなら東京には住めない。


3.明日からの生活
明日から生活スタイルを変える。今日は心機一転を図りに鷲峰山へサイクリングへ行ってきた。空気がうまかった。

まずは時間の使い方を変える。研究は平日8:00-19:00に固定。学会で貰ったアドバイスによって、研究でこれから何をすべきかがより明確になった分、より短期集中が実現できるはずだ。一方で夜と休日は就活に専念し、本とニュースを読むことに重点を置く。今の僕に一番足りないのは視野の広さだからだ。世の中の役に立たない研究をしているということは、視野の広さに関して絶望的なハンデを背負っているということであると自覚すべきだ。そしてそのためには投資を惜しまない。奨学金は借金だが、そもそもの目的は将来の自分への投資だ。必要だと思った本はケチらず買うし、集中したいと思ったらケチらず喫茶店へ行く。どうしても聞きたい説明会があれば大阪でも東京でも行く。あとは徹底的に考える。不安や自信喪失の原因は全て情報不足と思考不足だ。自分が働く姿を明確にイメージできるようになるまで、どうしたら自分のやりたいことができるのか考え続ける。これ以上考えられないトコまで考えれば、自信もつくし、もしも上手くいかなかったとしても納得できるはずだ。