世界の広さをなめていました

 就活楽しい。色んな人の話が聞けるから。世の中には本当に色んな会社があって、本当に色んな人がいる。なぜこれにもっと早く気がつかなかったんだろうか。今にして思えば、僕が理系に進んだのは高校の頃たまたま平均より数学ができたからにすぎないのだと思う。しかもその中で生物の研究者を志したのは、たまたま小さいときから海で遊ぶのが好きだったからにすぎない。考えてみれば、世の中の半分の人間は平均より数学ができるし、海遊びや魚釣りが趣味の人間なんてありふれている。何の疑いもなく狭い世界で生きてこられたこれまでの自分の愚直さは評価したいけど、自分の生きる道は他にもたくさんあるということに今気づけて本当に良かったと思う。
 今は就活は一段落ついていて、4戦4敗(この段階で勝つってありえないけど)。エントリーシート、筆記試験、グループディスカッション、個人面接で各一回ずつ、バランスよく落選している。そろそろ勝手も分かってきたし、自分の足りないところも見えてきた。来週からまた色々始まるんだけど、次は本気で内定を狙いたい。くだらんけど、向上心とプライドが満たされるのも、就活が楽しい理由なんだと思う。