オープンカーから満員電車へ

 仕事を終えた後、深夜の空いた街道をオープンカーで走って帰ってくるのが至福のときなんですけど。特に今は季節的にも最高に気持ちがいい。が、来年からとうとう満員電車だ、マジ萎える。
 都会暮らしの人間からすれば信じられないかもしれないけれど、小中学生の頃は徒歩、高校大学生時代は自転車、大学院に入ってからは原付と車で通学して、順調にグレードアップしてきたところなので、突然電車通勤に切り替わってしまうことに対し、激烈な恐怖を覚えている。あー本当に嫌だ。いかなる解説を付けようと、電車通勤だけは肯定できない。あの、多くの人が狭い空間に押し込められながらも互いに無関心でいる空間が本当に耐えられない。みんなであんなに頑張って乗って、滑稽だとすら思っていた。それがなんと来年からはその一員だ。なんてこったい。
 せめて自転車で通いたいところだけど、会社があまりにも都心過ぎて自転車置き場が存在しないらしい。自転車置き場が無いて!本当に東京の一極集中具合は病的だ。そのほうが全体の効率が良いのは分かる。拠点があちこちに散らばっていて行き来するのにも飛行機が必要なアメリカみたいな国のことを考えると、東京の効率の良さや環境負荷の少なさはとてつもないものだと思う。そりゃー、色々なものがますます東京に集まってしまうのも分かる。分かるけれど、その効率を追求した結果が人権皆無の満員電車だとすれば、これは憂慮すべき問題だ。満員電車に乗る人たち、一体、何と引き換えにそこで耐えることを選んでいるのだろうか。来年にはその答えが分かるはずだ。分かりたくねー。