インド コルカタ編

しぶとくも生きて帰ってまいりました。毎日が新体験の連続。体調がひどくなることもなかったし、嘘つき野郎どもには騙されず、むしろあしらうことを楽しんでやった。そしていい人、おいしい食べ物、いろんなものに出会った。

↑まずはシンガポールへ。寒くない!むしろ暑い!!天国だ!去年の6月に行ったばかりなのに、色々と新しい建物ができてたりして、発展の速さを見せ付けていた。そして相変わらず中華料理がうまい。毎年冬に遊びに行ってもいいな。

↑で、マレーシア経由でインドのコルカタへ。ここでは日本で知り合ったインド人の留学生(帰省中)が案内してくれた。街中は人とあらゆる乗り物とあらゆる動物が行き交っていてすごいことになってた。これがまさに見たかったカオス!が、本当にカオスな場所ではカメラを出すのが怖いレベルだったので、残念ながら写真はない。この写真は3輪タクシーから撮ったもの。車間距離0で、車線とか関係なしに縦横無尽に道の隙間をぶっ飛ばす。これがとんでもなく恐ろしい。隙間のギリギリまで攻めるために、車がサイドミラーを畳んで走るのがデフォになってるレベル。クラクションはもちろん鳴らしっぱなし。自分が全世界の中心かのような運転。「よくこれで事故を起こさないな」とか思うのだけど、実際は何度もぶつかりそうな場面があって、その度に運転手同士が10秒くらい口論してた。でも、それがデフォ。

↑中心部のオフィス街ではカオス度も下がってこんな感じ。

↑で、インド人の友達の友達の結婚式に参加させてもらうことに。なんと村の入り口に日本語の看板が!わざわざ僕のために作ってくれたらしい。すげぇ!

↑市街地とはうって変わってとてものんびりした場所。

↑こんな車に乗って、花婿(右)が花嫁の家まで迎えに行きます。ここの結婚式は親しい人だけを呼ぶ日本の結婚式とは違って「祝ってくれるなら誰でもウェルカム」なので、村中からいろんな人がお祝いに来てます。で、なにやら「日本から来た」ということでものすごく注目されてしまって、なんとこの車の助手席に僕が乗せてもらうことに。いいのか?とか思ったけど、これでいいらしい。結婚式もまたカオスで、伝統的な儀式が執り行われている真ん前で若者が大騒ぎして花を投げあったりしてるのだけれど、お構いなし。みんな当たり前にしてる。本当に何でもありだ。面白すぎる。そして宴は翌朝まで続いた。ここで仲良くなったインド人(友達の友達)はインドではかなり高学歴の人たちばかりで、みんなとても話が面白くていい人で、飽きなかった。

↑翌朝、コルカタに戻る。ガンジス川を船で渡る。一応冬らしいけど、気温は20度以上あり、超快適。

↑インドのおもろい乗り物の一つがこの3輪自転車タクシー。信じられないくらい安くて(30分とか乗ってても100円もしない)インド人はちょっとした移動にこれを使う。身一つで仕事をする運転手は最も貧しい階級の人々なのだけど、客層は貧しい人に限らず、小奇麗なオバサンだったり、会社員だったり、女学生だったり様々。僕はこれがインドの大きな特徴の一つだと思った。要するに、貧しい人を見捨てない社会構造や思想があるということだ。たとえば、日本では道端に靴磨きが座ってても足を止める人は少ないけど、インドでは結構普通に皆靴磨きに靴を磨いてもらってる。物乞いに施しをする人も普通にいるし、道端で果物を売ってるおばあさんや、列車内で果物を売ってるおっさんから果物を買って食べる光景も普通。ここでは10円もあればなんらかの食べ物にはありつける。1000円持ってる人は、そのうちの1%を誰かに使ってあげることで、その人が一日暮らせるようになる。これがとんでもなくはげしい貧富の差の原因なのか、結果なのかはわからない。けどとにかく、貧しい人が提供するサービスを遠慮なく利用する空気があることによって生活が可能になっている人がいることは確か。2人の女学生が3輪車の客席の上で楽しそうに話している前で、よぼよぼのおじいさんがプルプルしながら漕いでいるのは面白い風景だ。

↑そしてコルカタでお世話になった友人と別れ、一人夜行列車でデリーへ。ちなみに通勤列車は写真でよく見るインドの列車状態(ドアが開いたままで人がはみ出している)なんだけど、この夜行列車はドアも閉まるし全席指定席で快適。それでも、1500kmの移動で4000円もしません。安すぎ!

次回はデリー編。首都にふさわしいカオスっぷり。そしてついに嘘つきとの対決が始まる。