滋賀県て書けんかった

 去年の今頃、僕が草津市に住むことになるなんて誰が予想しただろうか。
そもそも、草津市なんてものがこの世に存在することすら僕は知らなかった。
ていうかまず滋賀県て。
僕の中では、都道府県名を順番に挙げていって、
40番目とかそれくらいに思いつくマイナーさだ。
この調子だと、10年後あたりには地球の裏側とかにおるかもしれん。


 ちなみに、僕が小学生の時に書いた自分の将来像によれば、
僕がジジイになる頃には地球での人類の生活は破綻して、僕は火星に移住することになっているらしい。
しかも火星に移住できるのは、僕含め、抽選で選ばれた少数の人間だけで、
大多数の人間は地球に取り残される運命らしい。
小学生のクセに生意気な考えだと我ながら思う。


 しかし、僕がジジイになる頃には、
地球はかなり終わってることになっているのではないかとは思う。
とりあえずエネルギー問題と、人口問題、温暖化、情報化、
これは僕が生きている間になにか新しい局面を迎えるに違いない。
あとはそれに関連して戦争が起きないかどうか。
これは何とも言えないけど、現時点では僕は、
人類の歴史で世界規模の戦争が起こることは二度とないだろう、と信じている。


 兵器での殺し合いは恐すぎる。
どれだけひどい目に遭おうが、生きている限りはなんとかなる。
けど、死んだらホントどうしようもない。
それが普通に起こる。ホント殺し合いは恐ろしい。
少し考えたら、恐ろしく無益な行為だってコトに気付くのになぁ。
憎しみの感情に洗脳されると、そうも言ってられなくなるんだろう。


 感情は恐ろしい。自己増幅作用がある。
感情は、宿主を利用して自己複製し、勢力を拡大する寄生生物みたいに、
人間の脳に巣くって自身を肯定する思考を誘導する。
例えば、憎しみの感情は、なんとかして相手を恨む思考を誘導して、
宿主にさらなる憎しみを抱かせようと試みる。
感情に寄生された宿主は、誘導されて自分が産み出したその感情を信じて行動を起こす。
戦争は、憎しみという寄生生物が、その寄生力が強すぎた故に、
宿主の人間と共倒れになってしまった状況なのかもしれん。
ガン細胞が、自己増殖を追求するあまり、人間の肉体と共倒れになるみたいに。


 ちなみに、寄生者としては「ウイルス」が有名だけど、
実は、ウイルスは病原性の無い(弱い)タイプがほとんどらしい。
宿主にはほとんど影響を与えないけど、マイルドな寄生を続け、ひそかに自己複製を続ける。
このタイプのウイルスは、まず見つけられることが少ないから、ほとんど研究されてないらしい。
悪さをする、良く研究されているウイルスはむしろ少数派。
実はとっても賢いのに、誰にも認められず、こっそり生き続けているトコが、
なんか健気だ。研究する意味が無いと分かっていても、発見してあげたくなる。


 ところで、実はこういうウイルスが遺伝子をかき混ぜることが、
生物の進化に影響しているらしいことが分かってきている。
ウイルス進化説
遺伝子の水平伝播
トランスポゾン
こうなってくると、それ以前に、何をもってウイルスとするか、が微妙になってくるけど。
おもしろいなぁ。