権力を追うか、目的を追うか
研究しない大学教授、前を向けない政治家、ビジョンが無い会社役員などの話を聞くたびに考える。権力を追うと本当の目的を見失う。本来は、本当の目的を追いかけているからこそ権力を認めてもらえるべきだ。権力を追い求めることを目的にしないと権力が手に入らない世界は構造的に間違っていて、そういう世界では本当の目的を追いかけている人達が無能な権力者の犠牲になっている。これは別に根回しをしたり采配をとったりすることを否定しているわけじゃない。それらは権力者に必要な仕事だ。問題は、その権力が正当な方法で獲得されたものなのかどうかだ。生き残ることを目的にしないと生き残れない世界は間違っている。それではダーウィニズムに従う動物と一緒で、最後には必ず暴力と奪い合いの世界に行き着いてしまう。